アクーステカの加部さんに会った時このCDのことを聞き即座に予約をしました。この所マノリートに嵌っていて正にこれはそのアルカラのアーティストたちの歴史のCDなのです。最近このような昔のCDがスペインから発売されるようになってきたのは、今時のモデルノやテクノのフラメンコが飽きられてきて、本来のフラメンコへの回帰が起きようとしているのかもしれないと期待してしまう。西欧音楽の方向に向かうそれがどれも、同じようなパターン化され、個性も薄れてしまい、只の音楽の一つに埋もれてしまいかねない、危機感もあるのかも。それはバイレについても同じ事が言えると思う。この時代のフラメンコには野性味に溢れ、それぞれ個性を主張してもお互いを尊重しているようなところがある。ここには、Juan Talega,Bernardo Lobitos,Enriqur de la Paura,Platero de Alcala, Juan Barcelona,El Poeta Gitano, Manuel Lopezなどが唄っている。これがみなとても良いのだが、ソレアに嵌っているので全てにレトラがついているのが嬉しい。これをずっと探していたのだから。フアンタレガのソレアではエンリケも唄ってているのだがシートには書いていなかった。ディエゴが随分弾いていてこれは多分あのテープからだろうな?と推測はするけど、別の聞いたことのないものばかりだった。しかし笑ったのは音がノイズの取りすぎでおかしくなっていたことだ。これは最初の頃自分が散々苦労したところだからよく解るんだ。多分元のテープの雑音が酷かったのだろうけど、自分も最初この音を作り出していたのを思い出してしまった。内容は素晴らしいものだけど。自分が今まで書いてきたモロンのフィエスタの音源と全く同じような雰囲気で唄われています。これを聞けばモロンもこのようなフラメンコが行われていたというのがわかります。きっと田舎では普通のフラメンコだったのかも。そういえばアグヘータの録音もテープの悪さがそのままCDに乗ってしまっていた。些細なことだけどね。これはもうすこしじっくり聴き込まないとどうなってんのか良くわからないけど、良いのには間違いない。内輪のフィエスタやフェエスティバルです。お勧めです。
自分の聴いているマノリートのカンテは殆ど入っていましたが、サエタ、マルテイネーテは初めて聴いた。いかに世間で普通に唄われているSolea de Alacalaと本場物とは違うのかも比べられます。
追記:Manuel Garcia Fernandezのrecita(詩)の朗読が3つ入っていてこれが中々良いのだ。MoronのフィエスタでもEnrique Mendezがよく語っているけど、即興で語られることも多いのだ。他の地域では中々聴かれないような気もする。読み書きできないヒターノのインテリジェンスは侮れないのですよ。Romanceにも通じるものがあると思う。
ALCALA GUADAIRA [En la Historia Flamenco] 2006年
アクーステイカ ★★★★★
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