ディエゴ の ソロ
Diegoはカンテの伴奏に比類無きものを発揮しますが、ソロのギタリストだと思っています。それはサビカスやパコ デルシア、ビセンテ アミーゴ達の様なコンサート フラメンコ ギタリストではありません。(大体彼等のように売るために1曲作り出す、と云うようなことは考えていないみたい。)にもかかわらずそう思うのはギタリストとして人の真似の出来ない、フアルセータを紡ぎだすそのセンスの良さにです。Diego自身が多分ソロで弾くのが好きだったようにも思えるからです。このところDiegoをMP3化するので大分聴いています。Diegoはなんとなく弾いてるときがとても良くて、よく間違えるのだけど、「これ好きかい?俺はこれが好きだな、これは難しい」などと言いながら弾いている、そのふんわりした感じが中々良いのです。Diegoとサビカスやリカルド、パコ、ビセンテ達と明らかに違って感じるのはその音のほの暗さです。他のアルテスタは商業録音されているためなのか、比べると彼等は明るいのです。ヘレスのギタリストも同じ部類で電灯の下の明るさなのです。Diegoのトーケは蝋燭のほの暗い明かりの下で弾かれる少し暖かい感じがしますが、光の中に影があるように柔らかく、しかも芯のある”黒い音”なのです。逆にアンダルシアの青い空の草原のまったりした空気に馴染んでいる時もあります。これは文字では上手く表現できないけど商業的なギタリストとはこの辺が違っているように気が付きました。たまにDiegoは一度きりのフアルセータを弾くのですがそのほんのちょっとが身震いするほどカッコイイのですが、それだけ弾いても何の事も無いのだけど、一瞬の切れがあって、やっぱり”天才”だと思いますなぁ。何気なくDiegoを聴いているといつの間にか引込まれているのに気がつきます。聴けば聴くほど、その都度新しい発見があるのです。
やっぱり”Diego del Gastor”は自分にとって他の誰より”凄いのです”。
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