モロンに帰る
色々あったけど何とかセビージャの空港に着いたのは夜中だった。大量の荷物をタクシーに積み込んでモロンに向かった。真っ暗の中でやっとモロンの灯りが小さく見えた時ホットしてしまった。家についても眠れなく荷物の整理を始めてしまい、終わったのは8時頃だった。時差ボケと寝不足でパニックになってしまい、青木さんに電話してしまって迷惑を掛けてしまった。食べ物も何も無く、下のメルカドで簡単なものを買って食事、そのまま8時まで眠りこけた。アントニオの家にお土産を持って行ったら「お前に何回も電話かけたんだぞ、何で電話くれないんだ」と怒られた。空港に迎えに来てくれるつもりだったみたい。ありがたいことです。暗くなった広場は大勢の人で一杯だった。ガジョに行ったらペペもエンカルナも元気で帰ったことを喜んでくれた。ガスパチョの入場券を買って、一杯飲んでセルベセリアに、アントニオ、エレーナと待ち合わせ、カマレロのマノロは相変わらず俺の事を「アオキ!」と呼び歓迎してくれた。ここで飲んでるとやっとモロンにいる実感が少しずつ沸いてくる。コマンダンテにも会って話していると何時の間にか自分が笑っているのに気が付いた。日本ではこんな風に笑うことは無いような気がする。言葉も解らないのに何の屈託も無く自然に笑っていられるのは何て不思議なことだろう。体の何処からか何かが溶け出して柔らかい感じになっていくのが感じられるんだ。やっと俺はモロンに帰ってきたんだ。
アントニオが家に食事の招待をしてくれた。メルルサやポージョの煮物が美味しかった。今回アントニオには自分のLPのコレクシオンを10枚持って行ったのだがその殆どを持っていなかったみたいでとても喜んでくれた。もう一つ飯野さんの「アントニオ マイレーナ のレトラ」本をあげたらビックリしてこれも大喜びだった。自分の意図したフラメンコのお土産を喜んでくれたのはこちらも嬉しいことなんだ。
明日からモロンでの生活が再び始まる。ゆっくり、ゆっくり皆になじんで生きたいです。


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