モロンは凄いです。
昨夜の興奮状態が続いていたので、3人で話込んだ。朝方から雨が酷く降ったり止んだりなのと、今日は日曜なのでお店は大抵閉まっているんで、外出は止める事にしたのだが、1時頃青木さんとセルベセリアは開いているので飲みに出かけた。カタツムリとサラダで一杯やっていたのだが、雨も止んだので散歩に行こうとガジョの前に行ったらドアが開いていたので、覗いて行く事にしたんだ。驚いたことに人が一杯で中から語りかける声が聴こえてきた。覗いてみると男が舞台の上で身振りよろしく語っていて、ギターが横に居たんだ。(しまった、アントニオヒタノが今日モロンで何かあるって言ってたのはこのことか?)と思ったのだがカウンターに髭のアントニオがいたので人を掻き分けて傍に行くと「お前ら今頃きたのか」だって。(知ってたら教えてくれよ)「誰だと聞いたら?」「フオスフォリートだ、マエストロだよ、知っているか?」これにはビックリ!勿論知ってるしレコードも持っているし、聴いてもいるんだけど実際見たのは初めてだ。もうペーニャも終わり頃でミネーラを唄ったけど凄いんだよ。アイレの出方が今のチャラチャラした唄い方じゃなくてプーロなんだ。フラメンコはフラメンコで音楽じゃないんだ。伴奏のアントニオ ソト(マラガ)も良くて弾く表情もいいんだ。誰かみたいに無表情で弾くんじゃ無いんだ。フラメンコの伴奏はこうやって弾くんだと思わされた。最後のブレリアはレコードとは全く違っていてとにかく熱いんだ。この2つだけ聴いただけで充分満足だった。俺はやっぱりついてるねフラメンコに。
終わった後もアントニオとホアン(弟)とアントニア(妹)と話ていたら老人が近ずいてきて何か話かけた。フエルナンダ姉妹と古くからの知り合いでアフシオナードのPitiñi(目が悪い人)80歳過ぎていて、家族が付き添っていた。その人が少し歌ったんだ。耳をそばだてないと聴こえないので俺達は肩を組んで耳を口元まで持っていって聴いたんだ。それは紛れも無くウトレラのカンテであり、ガスパールも唄っていたものだった。しかもしっかりしたカンテだったのだ。レトラに詰まるとすかさず、アントニオが引き受けカンテは続いていった。聴いていて思わず泣いてしまったら「トランキーロ」と言われてしまったけど、求めていたのはこれなんだ。ピティニのカンテは声に張りが出てきて大きくなり、ペペや若衆も歌い始めるのだけど、そのカンテを黙らせてしまうほどのカンテを直ぐ唄ってしまうんだ。家族は心配して俺達に「もう帰らせてくれ」と言うし、俺達も心配で「もう帰ってくれ」と言うけどきかないんだ。唄いたいんだ!!あぁこの人唄いたいんだ、死んでもいいくらいに!!震えるほど心の底から感じさせられてしまったんだ。今までそんな奴いたか?いいや、いるはずもない世界にいたんだから。フラメンコって凄いんだなぁ!!やっと帰ってくれたので俺達も店を出たけど、若い衆が唄い始めていた。先ほどのバルでまたご馳走になって、フラメンコの話は続きカマレロのパルマの上手いしアントニアも通路で踊りだすし、奥の方では若いのが唄っていて中々良いのでビールをおごり、流石に草臥れたのでピソに帰ってきた。モロンに来て良かったです。ここにはまぎれも無く上質のフラメンコが根付いている気がする。これからが楽しみだ。楽しみながら学んでいけたらいいなぁ!
















































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