2009年11月16日 (月)

ペーニャ

今日のペーニャは

Cante: Antonio Reyes
Guitarra: Antonio Higuero

1 Alegrias,Tangos,Siguiriya, Tona Solea,Buleria, Fandangosを唄いました。この人はモロンでは概ね良いという評判が高かったけど、あんまりという人もいて、どっちかな?と思っていた。 最初のアレグリアスで何だかアカデミアのカンテに思えて上手いだけのカンテだなぁ、と期待はしていなかった。次のタンゴでおやっ?っと思いだし、シギリジャはこんなもんだろうな、というところ。それ2 でも観客には受けていた。トナが凄くよかったんだ。これで印象が変わったね。2部のソレアからこの人上手いんだな、と思うようになってきた。ブレリアもまずまずで、アンコールがかかりフアンダンゴとパルメロをしていた奥さんがブレリア ポル ソレアを踊った。総合的にとっても良いカンテでした。カマロンの系統のカンテで、唄っているのはカラコールとかだけど、とにかくカンテが上手いのでこういうのが受けるらしいね。今までどちらかと言うとこういう3のはあんまり好きではなかったんだけど、今回上手いカンテはやっぱり良いんだと思ったね。レジェスはヒターノでギターはヘレスのパジョだけどこっちも中々上手だった。ただ両方とも一言で言えばリンピアだった。終わってからの皆の感想も評判はよかった。どうやら此処の人達はリンピアのカンテが好きみたいだな。そればかりではなく自分には感じられない何かを感じてるのかも知れないと初めて思った。それはハレオに現れていて、レトラでこれはモロンだとか、シルベリオだとか、の声が掛かるし、それぞれのレトラに対して拍手をしているし、やっぱり言葉の壁は大きいなぁ、カンテを良く知っているんだ。最後は総立ちでした。お客は大勢来てた。段々知り合いも増えてきたのだけど若いのに「お前はここのソシオか?」と聴かれた。変な日本人が皆と普通にいるのが変に見えたのかもしれない。(お前こそ此処じゃ見かけない顔だぞ)と思ったけど「そうだ」と言ったら黙ってしまった。他の人にもペペが真剣になって弁護してくれてたみたいで、これは嬉しかったな。段々仲間扱いを会長のディエゴとかしてくれるので、面白くない人達もいるみたいなんだね。俺達には失うものなんかないので、どう思われてもよいんだけどね。終わってからアルテスタとも話したけど共通の知人がいるのは良いんだ。二人とも中々良い人達だったな。まだ汚れてなさそうだったもの。アントニオの兄貴がハンカチのブレリアを踊ってそれが良いのにビックリしてしまった。まさかこんな所で見るとは思わなかったよ。「モロンのアイレだよ」って簡単に言ってたけど侮れないネェ。モロンの衆は。
帰りにアントニオの家に招待され食事をご馳走になったとき「、昨日マルセジェがモロンに来てたぞ。もう帰ったけど」だって。教えてくれよなぁ。そういう事は。昨日は暇だったんだからさ。コマンダンテと一緒だったらしい。

追記:Silverio Franconettiはセビージャ生まれ、モロンに長く住んでいて、人を殺して外国に逃亡、帰国して最後はセビージャで亡くなったらしい。詳しくは濱田先生の本に出ていると思います。モロンの人達はシルベリオが好きで、話に出てきます。今住んでいる通りに昔シルベリオが住んでた場所があります。

| | コメント (0)

2009年11月15日 (日)

採譜

この一週間採譜をしていて、イグナシオに習ったものも、書き出してコンパス割りも書いている。楽譜は書けないし読めないから自分だけ解るようにシフラをノートに書いている。
ペペが前にAire Frescoを唄ったのを上手く伴奏できなかったので、少し覚えようと思い、Dieguitoのを聴き始めた。元々この曲は初めて自分で採譜した曲でナナでの古い友人から呼ばれたもう一つの名前がこれを弾いてたからなのだ。今やっているのはDiegoがこのカンテの伴奏しているもので、これに手こずっているのだ。僅か6分でフアルセータもそんなに無いのだけど、能力の無さと耳の悪さで悪戦苦闘。けれどもDiegoのフアルセータは一筋縄でいかないのだ。イグナシオでもまだ音は綺麗に並んでいる気がするのだけど、Diegoにはそれが感じられないほど変なんだ。並んでた音が突然もつれたり、ほどけたり、で、間もほんのちょっとずれて、其処が良いのだけど、上手く捕らえられない。調弦している最低音より低い音が出てたりする。どうやって弾いてるんだ?と思うこともしばしばだ。
Diego de Moronを聴くのは今まで何だかためらっていたのは、底知れぬ怖さがあったからなんだ。聴いてると取り付かれてしまうほどの魅力があるのだ。もう一つは聴いていると、そこまで弾かなくてもいいじゃないか、其処までやるの?という思いが出てきて聴いてて疲れてしまうからだ。この人は本物の”天才”です。自分ではフラメンコの世界で現在生きてる唯一人の天才だと思っています。異論はあるのは当然ですが、パコ神様の人は特にそう思うかも知れない。けれどDiegoとは次元が違います。テクニコや練習の成果、学んで作り上げた天才とは訳が違うなぁ、と聴いてて思ってしまう。
Diego del Gastor”はもっと天才でした。

| | コメント (5)

2009年11月12日 (木)

ガジョ デビュー ?

Gallo とうとうガジョの舞台でデビューしました。カンテはペペです!
てのは嘘です。昨日ディエゴがカメラ持って来いというので行ったら、何かの宣伝でペペが唄って、その伴奏をしている写真を撮ることになった。俺でいいのかいな?と思ったけど、会長の言う事は聞かにゃいかんので、ほんのちょっと舞台で弾きました。こんなことは2度と無いので記念に乗せてみました。

| | コメント (2)

Alfonso Clavijo

Alfonso7 アルフォンソはモロンでは名の通ったギタリストです。彼はManolo Morillaの系統でカンテの伴奏では定評があります。特にカンテリブレの伴奏が良いです。ガジョのペペとは何時もやっていたみたいで、最近では彼が弾く時は教えてくれるようになって、一緒に弾かせてというか、リブレは殆ど知らないので勉強させてもらっています。遅れるときはペペの相手をしています。今日も遅れたのでソレアだけで連続30分以上弾いて、シギリジャが終わったらやってきた。ペペはアルフォンソの時違うように唄ったので今まで見逃していた音が解った。そこについて今日はアルフォンソが教えてくれた。特に教わるということではなかったのだけど、最近良く教えてくれるようになった。お金払ってるわけでもないのに、ありがたい事だ。明日も行くことになった。段々気心が知れて、フラメンコが好きというだけで、色々な繋がりが出来てくるのは本当に不思議だ。会長のディエゴも何時も笑うようになった。けれども俺がスペイン語が解らないので彼のほうが苦労しているみたい。終わったらガジョで飲みながらボヤっとして、何ともいえないゆったりした気分。が此処はスペインなので少し緊張感があるのがいい。ナナでパコさんと二人でボウッと雨を見てたときを思い出した。。。

| | コメント (0)

2009年11月10日 (火)

晴れた日

晴れた日のモロンは素晴らしい。
空は抜けるように青く、坂の上からは遠くのオリーブ畑まで見渡せるよ。
そんな日は車椅子のおじちゃんも元気に歌うのだ。
カジェ ポソも綺麗になって車椅子が走れるようになったもの。
キオスクの爺さんは誰も居ないと大きな声で歌っている。
乳母車を押した爺さんは小さな声で孫に唄うのだ。
バルじゃ時折静かに拳でテーブルを叩いてる人がいる。
みんなの中で小さなフラメンコが息ずいている。

| | コメント (0)

2009年11月 9日 (月)

飲み屋のギター

いつものようにガジョで練習。ソレアから。最後の締めがわからなくペペが唄い直してくれた。いつもはそんな親切な事はないのだ。シギリジャ、フアルセータで躓くけどペペは良いシギリジャを唄ったな。しかしAからDmにいくところが今一良く解っていない。まだまだ遠い。ブレリアは最低。お客が何人もいて気になって(営業の為)集中できず、音もコンパスも取れなかった。常連の人達は何時も傍に寄ってくるのだけど、良ければ見ているし、悪かったりつまらなかったりすると、直ぐ離れてカウンターの方へ行ってしまう。自分が今どうなのか解りやすい。惹きつけるだけのものが無いと鼻も引っ掛けてくれない、はっきりしているのだ。今日は悪い方。ギターをしまって飲んでいたけどペペがカウンターで歌いだしたのでカウンターで弾いたんだけど、なんだかこっちの方が落ち着くんだ。ナナではいつもこうやって弾いてたので違和感が無い。周りがガヤガヤしていて大揉めしてても気にならない。俺は元々”飲み屋のギター”だからこういうのは平気。突然ロケがソレアを弾けよ、というのでビックリ。ロケのカンテはペペよりプーロでより自由なソレアで音が何処まで伸びるのか解っていないので最初とまどった。こういうカンテの伴奏をちゃんと出来るようになりたい。まだまだだ。今日は集中力がなかった。今日の目標のマラゲーニャの伴奏を少し出来たのが幸い。でもヨチヨチ歩きの伴奏だった。

| | コメント (0)

2009年11月 8日 (日)

Teatro Oriente

Baile: Mercedes  de Moron
Cante:Enrique de Moron,Moi de Moron,Rubio de Puruna yMari Pena
Toque: Agusitin de la Chica,Paco Amparo

カミさんは風邪で行けなかったので セビージャから来たT子さんと行った。スペインに4年住んでて何とJuan del Gastorにカンテを習っているんだって。正しい選択だな。ギターはカンテに、カンテはギターに習った方が良いと思っているもの。
4Mercedesは以前プルーナでも見たことあるのだが特に印象の残る踊り手では無かった。コンチャやアンヘリータに習ったことがあるみたいだった。けれどもこの夜のメルセのバイレは凄かったと言ってよいと思う。気合の入ったヒタナのバイレ、バックは地元のアルテスタで固め、ギターは旦那のAgustinがいるので思うように踊っていたのだと思う。何時も静かな人が舞台では変貌してしまうのだ。これはJuana Amayaもそうだけど良い踊り手のそのギャップの大きさに何時も驚いてしまう。Alegrias、Siguiriya、Soleaを踊ったのだがそのどれもが良かった。日本でも踊ってもらいたいなぁ。ギターは二人ともモロン1 なので良いのは勿論だけど、その指の強さには驚いてしまう。コンパスはモロンで、此処ではやっぱりPacoが良かった。この人が弾いてるのを見ているとトーケヒタノそのものと云った感じだ。顔見てるだけで面白い。こんなギタリストも珍しい。他のギタリストたちとは違う匂いを持っている。獲物を狙う獣のような目をしているのだ。カン テも各々持ち味を発揮していて、驚いたのは踊っている最中カンテの人達の中から次はお前が歌えとメルセが指差したことだ、それはギターのパコにもそうだった2し、こんなのは今まで見たこと無かった。完全に踊りが仕切っていて、やっぱり土地で育ったアルテスタ同士はなんでも解りあえているみたいだ。Mari PenaはソロでTientosを唄ったけどこれはAgustinの伴奏もそれほどでもなく普通。Fin de Fiestaでは思いっきりウトレラのカンテ、ガスパールが唄っていたレトラも良かった。観客は大喜びしていた。旦那のAntoni o Moyaよりモロンのトーケの ほうが合ってるみたい。この人技巧的にも本当に上手い人なんだと感じる。圧巻はメルセとの掛け合いで火花が散るやりあいを3感じた。其処までメルセはニコリともしなかった。昔フラメンコって云うのは明るい曲でもヘラヘラ笑って踊るようじゃ本物じゃないって聞いたけど、今じゃシギリジャでさえヘラヘラ笑って踊ってるのがいるものね。メルセはその伝統を守っているみたいで、最後の最後引っ込むとき笑顔を見せたくらいだった。モロンの観客は地元のアルテスタの応援という感じで暖かいネェ。でも良かったのは間違いない。メルセは忘れない踊り手に自分の中に残った。行って良かったぁ。

| | コメント (2)

2009年11月 7日 (土)

整理

今までブログに書いたフラメンコの舞台、フィエスタは殆ど録音を取っている。レコーダーはDr-1を使っていて、これはWAVで録音できる。それをPCに移していたのだがデスクトップが一杯になってきて、動きも悪いような気がする。青木さんが帰ったので今日はその整理をした。録音状態は良くない環境なので記録しておく、と言った程度です。それを一応CDで聴けるように無駄な音を切ったり貼ったりで時間がかかって10枚以上作ったけど1日中掛かってしまった。殆どが回し放しなので、時間が長くCDに入るように調整もしなければならないのだ。でもこういうのは割と好きでそれも楽しい。日本ではもっと凝って色々試したりしたけど、此処では量が多すぎて其処までやっていられない。聴いてみるとやっぱり生に感じたことに勝るものはないね。録音は所詮録音だわ。良さが機械を通ることによってある程度消されてしまうね。力を失っているみたいだもの。今時のフラメンコもマイクだミキサーだアンプだと色んな機械を通しての音楽だから、フラメンコ自体の力も昔と比べて落ちていると思うな。だから西洋楽器だの他のものに頼って、何とかゴテゴテ飾り付けて売れるようにしてんだろうな。そのうち別なものに変質して、それが本当になるのかも知れないね。自ら金のためにどんどん悪い方に行くのだろうねぇ。都会のフラメンコってそうだね。ヘレスも都会になったものな。俺はモロンの田舎者でいいや。こっちの方が合ってるもの。

| | コメント (0)

2009年11月 5日 (木)

11月のペーニャ

モロンの今月のペーニャの予定です。

15日(日曜)1:30 Cante: Antonio Reyes(Chipiona)                  
                        Toque :Antonio Higuero(Jerez)

29日(日曜)1:30 Cante: Paco Camaco y Terresa Rios(Moron)                  
                       Toque: Juan Torren y Antonio Moya
                        Compas: Rosario y Encarni Pena

他に

7日(土曜)21:30 Teatro Oriente
                        Baile: Mercedes de Moron
                        Cante: Enrique de Moron, Moi de Moron,
                                  Rubio de Puruna
                        Toque: Paco Amparo ,Agustin Rios

があります。

| | コメント (0)

2009年11月 4日 (水)

ギターのレッスン

スペインに来てギターのレッスンを受けると彼らはまずフアルセータを教えようとする。あるいはピカードなどの指使い、フオームなんかもそうだ。コンパスは彼らが産まれ付いて染みこんでいて普通と思っているのでそれが重要なこととは思わないのだと思う。そんなのは当たり前の事なので、それよりヌエボなフアルセータを教えてやりたいんだね。だから日本に帰ってヘレスで何年いてヘレスのギターです。というのを何人も聴いたけどヘレスの誰某のフアルセータを弾いてるだけでヘレスとは思えない気がした事があった。ギターのコンパスで特徴あるのはモロン とヘレスなんだけどそのモロンでも同じことが言える。モロンだヘレスだって云ってもそのコンパスが無かったらモロンもヘレスもへったくれも無いんだ。今まで自分が弾いていても”モロンを弾いてるなんて一度も思ったこと無い。”「モロン風」であってモロンじゃ無いんだ。。モロンに住んで他のモロンのギタリストたちの演奏を聴くたびにその思いが強くなっていた。難しいことをやっているわけでもないのにその違いが身に染み入られさせられたのだ。この前のウトレラのフィエスタでイグナシオが弾いたとき殆どフアルセータを弾かずコンパスのみで、周りを乗せていたのを見てショックだった。ステブが普通にフアルセータを挟んだ弾き方をしていて、それもモロンだったのだが、全然違う風に思えてしまった程だった。後で聞いたらそのステブさえヒタノ達はこのギターじゃ唄えないわ、と言っていたらしいのだ。
久しぶりに青木さんとレッスンを受けたのはそういうこともあったからなのだ。青木さんはフアルセータを教えてもらう通常のレッスンだけど、フアルセータは教えてくれなくて良いので、まずイントロの弾き方(コンパスのみ)唄を待っているときどうするか?とカンテの切り替えしを教わるつもりだった。それを解っていたかのようにイグナシオは自分が欲しいものを全部教えてくれた。普通の時の弾きかた、ウトレラのフエスタのような場所ではこう弾くんだ、ウトレラのコンパスはこうで、モロンは「Dos(2つ)なんだ。青木さんと2つでパルマを叩いてイグナシオがフイエスタのパルマをいれてくと、ちゃんと嵌るんだね。これでギターが弾ければよいって事なんだけど、口で言うほど簡単じゃない。イグナシオと弾いてると自分もモロンを弾いてるって気がするけど、家に帰ると途端にモロンじゃなくなる気がする。一度で解るほど簡単なことじゃない。困ったものだ。(簡単にこれはモロンだといって弾いてる人は凄いと思う)。ofuuuu。。。

| | コメント (0)

«寿司